不祥事でバッシングされる会社にはワケがある (新書y)

不祥事でバッシングされる会社にはワケがある (新書y)

ここ数年で発生した不祥事に対するそれぞれの企業の対応について紹介し、不祥事が起こった場合はどういう対処をすべきなのか、について書かれた本。

雪印、不二家、丸明(飛騨牛偽装)、伊藤ハム、三笠フーズ、大相撲、ジャパネットたかた、松下電器産業などの事例が取り上げられている。そのうち、伊藤ハムについては、全社的に内部統制を進めていたにもかかわらず発生したトラブルのケース、ジャパネットたかたは個人情報流出に対する対応が非常に迅速で適切だったケース、松下電器は回収への取り組みが徹底されていたケース、として紹介されている。

対応に当たってすべきことやその姿勢などが一通り紹介されており、最後には対応のシミュレーションが記載されているなど、その筋のコンサルタントが書いただけはある内容になっている。

とはいえ、非常にオーソドックスで微妙に教科書的なので、読み物として接する分にはちょっと物足りなく、「バッシングされる会社にはワケがある」というタイトルから得られる期待感には応えてくれなかった。

数々の企業不祥事では、記者会見やそれにまつわる対応を見ているだけでも「そりゃねぇだろ」と誰もが感じており、バッシングされるワケはわかってるんだよね。そういったものを違った角度から、普通の人には見えない「ワケ」を語ってくれるのかと思ったのだけど、そうじゃなかった。

最終的には、ミスやトラブルを一切起こらなくすることは出来ないので、(事前の対策は十分やるのは当然として)「起きてしまったらどうするか」が大事なのは間違いない。そのときに重要なものの一つが「広範囲に対応できるコミュニケーション力」というのがこの本のキモになるかな。

社会に大きな影響を与えるぐらいの会社であれば、普段からのマスコミのつきあい方、もかなり重要になるんだと思う。今の世の中、いかにたくさん情報を集められるか、という要素がいい仕事(生活)に不可欠になってきている。「いい情報を持っている人のところに情報が集まる(ただし情報を囲い込まず適切に発信している)」というし、逆に「おしゃべりな人に対しては誰も大事なことはしゃべらない」ともいうし、このあたりのバランス感覚はなかなか学べないし、難しいところ。

(2009/2/20 9:00-2009/2/20 14:45)

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