インテリジェンス人間論 – 佐藤優

元(?) 外務省で主にロシアに詳しい佐藤優のエッセイ集です。
新潮45などに掲載された文章から、佐藤優の目から見た「人」についてのエッセイがまとめられています。

多岐にわたるジャンルの人物を取り上げていますが、背景として流れているのはやはりロシアがらみ、インテリジェンスがらみの人物がメインです。ただ、現代の政治家などだけではなく、昭和初期の人たちや、はてはイエス・キリストやユダなどまで取り上げられています。
何冊かこの人の本を読んでいますが、キリスト教関連の文章がこれだけ書かれたものは初めて見ました。クリスチャンで神学を学んでいるということをベースにして、情報のスペシャリスト独特の見立てによりとても興味深い内容になっています。

第十六話 不良少年「イエス・キリスト」や、第十七話 二十一世紀最大の発見「ユダの福音書」については、キリスト教は実はそういうこともあるんだなぁと感心しましたよ。ユダといえば裏切り者のレッテルみたいなイメージですが実はそうじゃなかったんじゃないかとか、イエス・キリストは実は大酒飲みで大食らいだったとか、なんだかんだ知らないことばかりでした。
あまり宗教に興味がなく、キリスト教もごくごく一般的で表層的な知識しかないもので、しかももう2000年も続いているのですっかりできあがったものなのかと思ったら、新しく発見された文書によりまたあり方が変わろうというあたりは目から鱗が落ちた感じです。

あと、「トルクメニスタン」という国があるそうなんですが、これがまた驚き。
イランの上にある国なんですが、永世中立国で、天然ガスと石油が豊富なため国民の最低限の生活が国によって保証されていて、(国民は)裕福じゃない割には不満も少なく、お気楽に暮らしている国のようです。
こんな国あるんですね。
スイス以外にも永世中立国があったのは知らなかったです。
(しらべてみたらオーストリアもそうらしいんですが、全くそんな認識なかったです)

この人の本は、今まで知らなかったようなことを知る機会が得られるので読むのが楽しいです……が、第十九話はあまりに興味がなさ過ぎて読み飛ばしました、すいません。

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