読みました。
(なんか大昔の深夜番組でこういうのあったな……)
サイモン・シンの本は、暗号解読とフェルマーの最終定理も読んでいました。こういう難しいテーマを良くこういう風にわかりやすくかけるなぁと感心しますね。ドキュメンタリー番組を見るかのようです(実際ドキュメンタリー番組の制作に携わっているとかどこかの解説でみたかな)。
今回のは、いろんな研究者の人間的な部分もクローズアップされていて、単に宇宙論を解説するだけではなく、宇宙をどういう人間たちがどういう風に形作ってきたかがありありと描かれています。いろんな人物が入れ替わり立ち替わり出てくるので、メモしながらでないと「あれ?だれだっけ?」となりますね。
宇宙がどうなってるか、という話は小さい頃から好きであれこれ本を読んだり、ネットで調べたりしますが、なんかだんだん頭でイメージするのが難しくなってる気がします。特に量子論とかが関係してくると、スピンがどうのこうのとか、超ひも理論がどうのこうのとか、もうわけわかりませんね。
宇宙の話は一瞬「ああ、なるほどー」となるのですが、よくよく考え直してみると、まてよ?と思うことが多いですね。
確かホーキング博士の本だったか忘れましたが、「宇宙の果てはどうなってるか?」という問いに対しては、「地球の表面積には限りはあるが、境目がないのと同じく、宇宙の体積にも限りはあるが、同じく境目はない」とか書いてあって、「あーなるほどそういう考え方なのか」と思うんですが、これって想像しようとすると気持ち悪くなるんですよね。しかも境目はないにしても「宇宙の外」ってあるんじゃないの?とか考えると夜も眠れません、責任者出てこーい、という感じです。
「宇宙は超高密度のエネルギーの状態に揺らぎが発生してビッグバンが起こって生まれた」ってことで、それを証明するために云々がこの本の後半を占めてるわけですが、いろいろ紐解かれていって「ああ、なるほど」と思うものの、その前ってどうなってるの?とか考え出すともう気持ち悪いですよね。いずれそういうのも含めて解明されるんでしょうかね?
もしくはそもそも今確立されてる理論がごっそり「ちがうよーん」ってことにもなるんでしょうかね。「自分も含めてあらゆる一切の存在は”気のせい”でした、実はどこにもなんにもありませんでした」とかいうことにはならないのでしょうかね?まあ、そうだったとしてもそれに気がついた時点で何もなかったことになるので……
ああ、気持ち悪いけど、考えるのをやめられない……